Pt1 より続きまして、
縁あって作ってもらった
このリュック。長年エルベを使ってきた
自分だからのこだわりとでも言いますか、
すごいわかりにくいこだわりですが、w
こうだったらいいなを叶えた自分の中の完成形です。
まず作るにあたって探したのが
エルベ特有のこの生地感。
(L/Top) Brown /Herve Chapelier (R/Bottom) 1st Sample , Cordura Nylon
均一な光沢、柔らかくて滑らかにシワの入るこの生地。
こういうのって作ってみないと気がつかないんですが、
ほんと良い生地なんですよ、エルベの生地って。
で探すとないんです、この生地感のが。
1st Sample はベタにコーデュラを使ったんですが、
ピカピカする光沢に、シワ感もかなりエッジー。
加えてプラスチックテイストな素材感もイマイチ。。。
で、新たに見つけたこちらの生地。
(L/Top) Our own make (R/Bottom) Brwn / Herve Chaplier , BLK / Ours
生地の組成を見てもかなり近い
& シワ感も滑らかで、均一な光沢。
新品ですのでまだ硬さは若干あるものの
使っていけばクタっとしそうな
あの雰囲気も兼ね備えた抜群な生地感。
昨今のカバンには使わない薄い生地らしいんですが
気に入っちゃったんで、生地はこれを採用です。
で、次に気になったのが ショルダーストラップ。
(L/Top) Brown /Herve Chapelier (R/Bottom) BLK / 1st Sample
まず、サンプルを背負った時に
一番違和感があったのがショルダーストラップ。
軽くて柔らかくて肌あたりもいいんですが、
どこか頼りないというか、華奢と言いいますか。
いつもの背負い心地と違う感じ。
で、よくよく見返すとエルベのパットは
角張っていてもっと張りがあって。
厚みは同じで仕上げてもらったんですけど
材質でここまで背負い心地が変わるのは発見でしたね。
で、芯材も探してもらって採用したのがこちら。
(L/Top) Brown /Herve Chapelier (R/Bottom) BLK / Our own make
サイドからの見た目もほぼ一緒、
でこの背負い心地、最高です。
ここ10年、ほぼ毎日エルベを使っていますが
背負ったときの違和感は０。というか、むしろ良い。w
最初硬さはありますが間違いなく馴染みのいい材質。
背負ったときのこの感じ、この厚みなんですよね。
聞くと昔は鞄のパッドとしても使われていた
芯材らしいんですが、今ではもう使われる事もなく。
具材屋さんの片隅にあったのを
見つけてくれたみたいです。ありがとう！
言ったらデッドストック、オールドなこの芯材。
今回のリュック企画にぴったりです。
こうなると他にも細かなところが気になってくるわけで。
次に目をつけたのがバックル。
こちら でも触れた通り市販パーツが使われていた
元ネタのエルベのバック。
現行でも似たパーツはあるんですが、
やっぱり光沢やプラスチキーな質感が気になっちゃいまして。。。
ですが、FASTEX のヴィンテージパーツは見つからないし。。。
でも、実はエルベのバックルを見た時に
これ "あれ" の "あれ" に似ているなと気が付きまして。
使ったのは 80s vintage のイギリス軍のパーツ。
得意分野です。w
実際比べると形はかなりニア。
サイドビュー と 厚み 、質感に至ってはずばり一緒。
光沢のないマットな質感でプラスッチク感もなく
樹脂っぽいというか尿素っぽいというか。
この質感、かっこいいです。
ヴィンテージパーツなので、
バックルには"傷" や "汚れ" がついている
ものもありますがご了承ください。
こんなもの作り他じゃ許されないと思いますし、
その点含めて面白がってくれたら嬉しいです。w
と、こちらはおそらくイレギュラーなディテールですが
自分のエルベでしか見た事のない仕様、
折り重なったストラップの付け根も
せっかくなので採用しました。w
と楽しくものづくりを進めてきて
完成まであと少しと近づいてきましたが
また長くなってきたので続きは次回に。
まさか Pt 3 へ続くとは。。。w
AMEMIYA